令和6年度 【第1回】青森県教育改革有識者会議レポート
▼令和6年度第1回会議はこちらの動画でご覧いただけます▼
本記事では内容を一部抜粋して掲載しておりますので、ノーカットでご覧いただける動画も併せてご活用ください。
知事メッセージ
昨年度の振り返りと今年度の改革姿勢
昨年度は、スピード感を持って委員の皆様に提言を取りまとめていただいたことへ感謝を申し上げます。教育委員会の教育政策課内に「学校の幸せ推進室」を新設し、こどもたちに向かっていく教職員の余白作りがスタートしたことは改革の一つの成果ではないかと思ってます。
一方で、改革を現場に浸透させていくには時間がかかることだとも思っていますし、そのために様々な新しい予算措置も行いました。県立学校だけではなく、市町村立の各校に取組が行き届いてはじめて改革の成果が現れてくると思っています。取りまとめが早かった分、改革の成果も早く出るということを私自身は期待をしています。これからも、常に教育長、教育委員会と連携を取りながら進めていきたいと考えています。
今年度は、現場に向かっていく本丸の部分がテーマになります。授業について、高校入試について、さらには高校再編についてなどがテーマとなっていくでしょう。これまでも、今も、これからも、先生方の高い専門性で教育が支えられていることは紛れもない事実であると思っています。したがって、皆様にお願いしたいのは、 当然のことではありますが、青森県で常日頃現場で活動している先生方や職員の皆様に最大限の敬意を払いつつ議論を進めていただきたいということです。
今回お示しする様々な改善策や改革案は、言葉にしてしまうと既に現場で行ってきていると思われることが多くなるかもしれません。 ここで大切なことは、実践に裏打ちされた具体性を持った改革提案にしていただくということです。私自身も努めていきますが、改革を進めていく上で、現場との対話や考え方のヒアリングを重視していくことは引き続きお願いをしたいと考えています。
これまでもプッシュ型の情報提供・情報公開を続けているつもりですが、すべて浸透しきれているかというと、まだ途上の部分もあります。私も含め、今年度も工夫しながら進めていきたいと思っていますので引き続きよろしくお願いいたします。
令和6年度のテーマ
個別の項目について、それぞれ考えていることを伝えていきたいと思います。一つ目は、授業の改善です。ガラリと変えることは非常に難しいと思っていますし、改革が押し付けであってはならないとも理解しています。そのため、学校現場へはメニューの提示や提案など、「ここまでの自由度がある」ということをお示ししながら、内発的な改革意欲につながることを重視したいと思います。私としては、財政的にも、法令等のシステム変更についても、県として対応すべき点はきちんと取り組んでいきたいと考えています。
2つ目は、高校入試改革です。委員の皆様には青森県の入試制度について理解いただいた上で、全国の入試制度の状況を基にご意見を伺いたいと思っています。試験そのもののあり方や選抜方法、具体的に申し上げると、内申点の取り扱いなど各方面にわたって議論をする必要があると思っています。
青森県の高校入試は少しずつ変わってきた経緯がありますが、入試手続きや点数の公表方法など、中学校サイドから高校に向けて様々な意見があるということも聞いています。議論を整理して、こどもたちが高校入試を通じて成長ができる仕組みについて考えてほしいと思っています。
3点目は、高校再編についてです。こちらは「人口減少に伴う削減を前提としない学校の在り方」を検討いただきたいと思っています。コロナ禍を経てオンラインでの授業が可能になったりメタバース空間が登場したりと、最新の学び方が登場しています。それらを組み合わせて、極力高校の数が減らないように、地域とともに成長していく高校を作っていけるようなあり方を議論していただきたいと思っています。教育委員会の青森県立高等学校魅力づくり検討会議で、現在、高校再編のあり方について議論しています。 こちらの会議としっかりと連携をしながら、改革の方向性を考えていただきたいと思っています。
そして、何よりも私たちが最も大事にしなければいけないメッセージは、この有識者会議は現場を応援する会議であるということです。こどもたちの未来を確かなものにするために行っている会議であると同時に、現場の先生方を最も大切にし、応援していく会議であるというメッセージは、 毎回伝えていく必要があると考えています。以上、私の思いをご挨拶にかえさせていただきたいと思います。今年度もどうぞよろしくお願いいたします。
有識者会議委員紹介
第1回会議では、本回に参加した委員の皆様に抱負をいただきました。また、令和6年度青森県教育改革有識者会議には、新たに大阪市立大空小学校 初代校長木村泰子先生に参画いただきました。
大阪市立大空小学校 初代校長 木村泰子先生自己紹介
私は大阪市の小学校の現場を卒業させてもらってから、 青森県の八戸市の学校作りに地域の皆様方とともに関わってきました。つながりを持たせていただいてから、もう7年目になります。今回は改めて、有識者の皆様と一緒に青森県の教育に向き合うことができて、私自身が学ばせていただいていると感じています。「自分自身もアップデートできるな!」とワクワクしているところです。皆様、どうぞよろしくお願いいたします。
知事からのメッセージ
3つ考えていることがあります。1つ目は、アンケートやヒアリングなどで学校での困りごとがたくさん出てきました。学校という限られた空間の中だけで考えると、解決策が見つけられないこともたくさんあると思います。私たちはそれに対して、解決策を提示するということと、提示したことについて責任を持つために、教育委員会と連携して、事業化をしていくということが求められています。
2つ目は、せっかくご実践を重ねてきた皆様に委員になっていただいているので、青森県の様々な学校現場に伴走いただいたり、講演や研修などをお願いしたりできればと思っています。有識者会議と学校現場の距離感を縮めていくことにもつながると思いますし、現場も喜んでくれるのではないかと考えています。
3つ目は、文科省の合田哲雄文化庁次長からも、教育はサプライサイドからデマンドサイドに変わっていくというお話がありましたが、こどもたちが今の教育をどう見ているかを知る必要があると考えています。昨年度も先生と保護者向けにアンケートを取りましたが、今年度はこどもたちの声をきちんと聞く機会を作っていきたいと思っています。青森県は、「こどもまんなか青森」を掲げています。つまり、最終的にどこに立ち戻ればいいかといえば、まさに「こども」です。有識者会議でも随所でこどもたち目線の重要性をお話くださっているので、それをどう体現していくかも考えていただきたいと思っています。
青森県だけではなく日本全国でいえることですが、教育が変われば未来は変わります。
教育への投資は未来への投資です。
こどもたちへの投資は未来への投資です。
私はそう信じています。ぜひ今年度も皆様のお力を貸していただきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
令和6年度の議題について(議長 大谷真樹)
会議の進め方
運営については基本的に昨年度と変更はありません。当会議はオンライン開催を基本として、全国の委員の皆様にご参加いただく効率を優先させていきます。 議論の中身は情報開示して広く届くように発信していきます。そのために、noteでの発信を引き続き展開していきます。
昨年度は情報収集という色合いが強い活動でしたが、今年度はこれから述べるテーマについて、深く掘り下げていく必要があろうと思っています。お集まりいただいてる常任委員の皆様には、昨年度以上に深い議論にご参加いただき、取りまとめの中心となっていただきたいと考えております。また、特別委員の皆様にはテーマに応じて、お持ちの知見を我々に提供いただけますと幸いです。また、ゲストスピーカーなどもテーマによって設定し、様々な議論を深めていきたいと考えています。
本会議体の提言を受け、知事は教育委員会と協議をしながら教育大綱を見直すとしています。従来のように何年かに1度の改定のペースではなく、激変する時代に合わせたアップデートが必要だと感じています。そのため、ここで完結ではなくて「バージョン1.0」として、都度見直していくことが重要です。提案内容は、教育委員会の総合教育会議の議論の俎上に乗せていただき検討を進めてもらいます。教育委員会と連携を深めながら、伴走する立場として、様々な情報を共有しながら進めていきたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。
会議スケジュール(暫定版)
本日が第1回目の会議で、3回目まで予定を確定させています。先ほど知事からもお話がありましたが、我々も昨年度から学校現場の声を聞いていく必要性を非常に強く感じていますので、なるべく足を運んで様々な関係者の方の声を聞いていきたいと考えています。加えて、県外の先行事例も昨年度に引き続き参考にしていきたいと考えています。
来年度の予算に関する対応となるため、10月を目標に取りまとめを行う予定で進めます。
本年度議論する論点案 ー昨年度の提言より抜粋ー
1つ目は「県立高校における入試制度の在り方」についてです。知事のコメントもありましたが、 青森県のめざす教育に合わせた県立高校の入試制度のあり方について議論をしていきます。他の都道府県の事例をリサーチしながら、議論をさせていただきたいと思います。
それに伴い、調査書(内申書)の記載内容についても議論していく必要があるでしょう。昨年度から先生の働き方の観点でも見直しが議論されている部活動についても議論が出てくるかと思います。あるいは、実際に記載をなくしている自治体も出てきていますが出席日数も本当に必要かどうかということも含め、調査書のあるべき姿を議論させていただきたいと思います。昨年度は広島県に視察に行ってお話をお聞きしてきましたが、青森県でそれをどう解釈し、 取り組んでいけるか議論が必要でしょう。
2つ目は「人口減少における学校統廃合を含めた県立学校の在り方」について、そして3つ目が「小・中・高・特別支援における授業の在り方」を挙げています。これらについて、委員で議論を進めたいと思います。
委員による意見交換(敬称略)
■こどもの声を取り入れた高校入試改革
出席日数を表記しないことは画期的だと思っています。いわゆる、不登校の子や早退・遅刻が多い子、あるいはその保護者にとってすごく大きな意味があるものだと思っています。刷新後は、どのような評価にしていくかが気になっています。例えば、フリースクールに行ったらそこでの学びが評価として加味されるのか。もしくは、こどもたちが自分たちの学びを自己評価できるようにするのか。考えていく必要があるでしょう。(フリースクール全国ネットワーク代表理事 江川和弥)
長らく中学校の教員をしてきた中で、「入試に影響があるから3年間部活動を続けなくてはいけない」や「生徒会の役員をしなければいけない」といった都市伝説的なことに縛られているこどももいました。そのために自分のしたいことを犠牲にしているのであれば、もったいないですよね。
学校に来ていない子も含め、すべての子が学びたい意欲を持っています。意欲の翼を折らないような仕組みを作れるように、当事者のこどもたちの声を聞いていきたいと思います。(副議長 森万喜子)
昨年度は先生方や保護者の本音を聞くために調査を行い、AIを使って分析しました。しかし、今年度はこどもたちに自由記述で書いてもらい、どんな課題を抱えているのかを見ていきたいですね。広島県ではこどもたちの声を入試に反映させていったというお話を聞いたので、ぜひ参考にしていきたいです。
加えて、昨年度は突然、先生方への大規模アンケートを行ったので、今年はその認識がどう変化しているかを追っていきたいという思いもあります。まだまだ書きたい思いを持っている方も多いのではないかと感じているんです。また、我々の情報発信がどのくらい浸透しているかを測るいいチャンスになるのではないかとも思っています。(議長 大谷真樹)
■授業の見直し
授業改革は先生の幸せ研究所にもすごくご依頼が増えています。学習指導要領や教育改革のことは、現場の先生方もちろんご存知なのですが、具体的にどういうふうに変えたらいいのか、リアルが伴っていないということが多いんです。学校の教職員の方たちと一緒に行く県外視察ツアーを組んで、どう変えていけばよいのかというヒントを感じていただけるとよいのではないでしょうか。(先生の幸せ研究所代表取締役 澤田真由美)
自由記述のアンケートで、「どういった全国の先進的な学校に行ってみたいのか」、あるいは「どのようなことを学びたいのか」を先生方に尋ねてみてもよいかもしれませんね。声に挙がった先生方の目標とする像を取りまとめていくと、トライしたい学校づくりもより具体化していきそうです。さらには、「こんな学校に変わっていきたい」という手挙げ方式で改革をしていく流れも作っていけるように思います。(スパイスアップ・アカデミア代表取締役 森山達央)
地域性を考えていく重要性をすごく勉強させてもらっています。加えて、マーケットイン的な発想があってもいいのではないかと思っています。県内のこどもたちや、場合によっては県外の生徒の声も聞きながら、マーケットイン的に学校の特色やカリキュラムを考えていくアプローチ方法もあるのではないかと思いました。(ライフイズテック取締役、最高AI教育責任者(CEAIO) 讃井康智)
なかなか外に出られないのであれば、有識者会議の委員を学校に呼ぶという方法もあると思います。先生方は毎年、研修の講師を探すのに苦労していると思うんです。青森県にはこれだけたくさんの講師候補の方がいらっしゃるので、よりどりみどりで自校の課題に合う方に依頼をするということは有効だと思います。(活育財団代表理事 日野田直彦)
学校の先生にとって授業が最も変えにくいものです。内発的な動機があれば変わるチャンスはあるのですが、外からの力に対しては争う哲学のようなものが必ずある。ですので、 授業改善は最難関だと思います。 議論を進める中で、先生方の内発的なモチベーションや共感をどう生むかという視点が必要ではないでしょうか。(弘前大学教育学部教職実践専攻・教職大学院教授 三戸延聖)
授業が主体的な学びにシフトしていく中で、講義型の授業はダメだというような風潮がありましたよね。しかし、学校の先生は多様性があった方がいいと思うのです。つまり、授業スタイルの違いが対立構造になるわけではない。これまで僕は関わった学校で、「あれしろ、これしろ」と言ったことはないんです。生徒がワクワクして、先生がワクワクしてくれたら、どんな授業でもいいじゃないですか。だから、対立構造を作るのではなくて、お互いの必殺技を生かしながら授業をしてもらうということが重要ではないでしょうか。(活育財団代表理事 日野田直彦)
「自分の力量形成をしたい」ということは、すべての先生が思っています。しかし、学校規模が小さいと美術の先生は学校に1人しかいません。あるいは免許を持っていないけれど、配置の関係で家庭科を教えていますという方もいらっしゃいます。こうした状況ですから、小規模校内では同教科の先生に学びながら力量を高めていくことが難しいということもあるでしょう。しかし、先生方の学び合いを校内だけにとどめておく必要はありません。隣の学校と一緒になって研修をしたり、音楽の先生だけで集まって学び合ったりすることもできるはずです。上から降ってくることに対しては誰も歓迎はしません。自分たちで学びを見つけて、仲間を見つけていくような機会があってもいいと思っています。(副議長 森万喜子)
■保護者や地域の声を聞く機会
学校の先生だけではなく、社会総がかりでこどもを育てるのだから、保護者も、子育てが終わった方も、赤ちゃんを育てている方も、親戚のこどもを可愛がっている方も全員が当事者なんです。だから、説明会のようなかっちりとした場ではなく、多様な地域の方々と平場で対話するような機会を作っていけるといいですよね。(副議長 森万喜子)
「学校だけ」「先生だけ」と言っていたら、今と変わりません。町全体がその気にならない限り変化はないんです。学校だけに閉じない、開いた状態をどう作っていくかが重要です。各世代の地域住民と理解し合って、自分は何ができるかを自分自身で気づけるようにしていきたいですね。学校をみんなで作っていくことができるのが最も理想的だと思っています。森先生がおっしゃっていたような場をぜひ今年から開催できると嬉しいです。(特定非営利活動法人スクール・アドバイス・ネットワーク理事長 生重幸恵)
■学校が状況に合わせて活用できる予算措置を
学校が自律的に使える予算をある程度確保していくことが大切だと思います。学校が「来年度こういったものを買いたい」というリクエストを教育委員会にあげても、実情を知らないために、本当に必要だったものを落とされてしまうといったお困り事をよく聞きます。 一番近くでこどもたちを見ていて、専門性を持っている学校に、予算の執行権を渡していくことも必要ではないかと思っています。そうすることで、結果的に教育委員会も本来の政策形成に充てる時間が増えていきます。以上のようなことを実現している自治体ともつながりがあるので、よろしければおつなぎできます。(先生の幸せ研究所代表取締役 澤田真由美)
令和6年度は過去と比べて大きな予算を教育に充てていただきました。その中でも、校長裁量で使えるものや市町村教育委員会が使える予算を県が補助する措置も行われます。細かい使い方はかなり現場で決定できるようになっているので、広く活用してほしいです。(議長 大谷真樹)
■学校図書館の見直し
学校図書館は、交付されたお金を学校がどう使うか、あるいは交付する自治体がどう学校に分配しているかによって大きく異なります。県立学校の場合はある程度標準値ですが、小中では格段に低くなっていくということが多いです。学校図書館をうまく運用すると、非常に学習効果が高まります。そこを手厚くするだけでも、かなりこどもたちの学びに還元できる。授業のあり方のオプションで、「学校図書館と連携」も加えてもよいのではないでしょうか。(弘前大学教育学部教職実践専攻・教職大学院教授 三戸延聖)
学校図書館は「学校の知」としてわかりやすいアイコンです。私は小樽市の学校図書館協議会の会長をしていたので実情を見てきたのですが、学校司書さんがいるかどうかで大きく変わります。また、本が古いまま置かれてないかも大きなポイントですね。図書標準という書籍の充足率を文科省が調べるのですが、その時に少ないと困るので古い本を捨てないという学校もあるんです。例えば、学習指導要領が変わったら参考書は入れ替えが必要です。市町村合併が進んだら、古い地図は廃棄する必要があるんです。
青森県が学校図書館をどう扱っているかは一つの指針になりそうですね。特に探究学習において、インターネットだけの調べ学習で済まそうと思ったらそれは大きな間違いでしょう。探究学習においても、図書館活用が鍵になりますよね。(副議長 森万喜子)
1年間に500人以上のこどもが死んで、15人に1人の中学生が学校に行っておらず、 小学校では1クラスに1人が行っていない。これがまるで当たり前のようになっている社会風潮自体がとんでもないことだと思うんです。私は学校に行っていない選択をしている小学生、中学生、高校生とのつながりがたくさん出てきています。そのこどもたちが言うのは、「『行きたくない』とか『行けない』とか、 そういうことではない。学校に行って何の意味があるのか。学校で何が学べるのか。ルールを守るために学校行くの? 理不尽なことを我慢するために学校に行くの? それはおかしいじゃん。ルールを作るために学校に行くんでしょ。理不尽なことを問い直すために学校があるでしょ。 そうでなければ、どんな社会を作るんだよ」と言っているんです。こういう声が私自身に突きつけられています。
さまざまな改革すべてが大事なのですが、それと同時に、まずは義務教育スタートの小学校1年生の段階において、「この学校を作るのは自分だよ。学ぶのは自分だよ」ということを伝えて、全ての学びの主語をこどもとし、そのために大人がどんなふうに学校を作る当事者の姿を見せていくかということは、絶対外したらいけないと思うんです。未就学の時代に大変なことがあったとしても、小学校は 1ヶ月あったら巻き返しが可能です。
「自分」と「自分と違う他者」がありのままの自分を出せれば、毎日トラブルやぶつかり合いがあるでしょう。しかし、それが学びにつながっていく。私たちは通訳をしてこどもたちをつないでいく。こういう営みが土俵の上にあってはじめて、今日皆さんが話していらした手段を講じていくことになるのでしょう。こどもが学校に来られないことが当たり前ではありません。これはフリースクールなどと対立している言葉ではないですよ。また、死んでしまうことが当たり前ではないですよね。そこを外さずに、みんなで青森県の教育に関わっていけたらいいなと思っています。(大阪市立大空小学校初代校長 木村泰子)
次回の有識者会議について
次回の青森県教育改革有識者会議は、4月22日に開催します。 高等学校教育改革推進室より、青森県立高等学校魅力づくり検討会議での議論の状況などについてご説明いただきます。その後、産業能率大学経営学部教授、Prima Pinguino代表取締役の藤岡慎二先生からご講演いただく予定です。動画やnoteで是非ご覧ください!
【これまでの青森県教育改革有識者会議の内容はコチラから】